<< 線量計校正の研修会開催のお知らせ | top | 求人のお知らせ >>

平成25年度両丹地区春季研修会報告

 両丹地区春季研修会を平成25年6月7日(金)に福知山市民病院にて19時より開催しました。参加者23名(非会員2名)。

1.「320列 CT CoronaryAngiography」
福知山市民病院 渡辺 重光氏
当院では平成16年7月に16列CTが導入され、導入直後から 1年6ヶ月の期間に約150例のCTCAの撮影を行ってきた。それから約8年後の平成24年9月に320列CTが導入され、CTCA検査再開となり、平成25年6月1日現在約140例の撮影を行った。この当院のCTCAの歴史からも分かるように、現在16列以上のCTをお使い施設でも10年後いや7、8年後には、64列、160列、320列CTを使われていることが考えられ、今回は教育講演的に320列CTCAについて考える機会とし発表した。
CTCA画像に影響する因子として、撮影者が注意しながら撮影、画像作成を行っている事を挙げてみました。1.患者の心拍数・不整脈・息止め状態、2.撮影時の時間分解能、3.造影剤のボーラス性、4.適切な心位相での撮影及び画像再構成、5.適切なポジショニング。これらの因子について基礎的な事から説明し、最後にこの注意事項に影響された8症例の画像、他検査との比較を行い紹介した。この事により次のような結論となった。基本は最短時間分解能になる管球ローティションタイムで撮影する。ハーフ再構成などを考えるのであれば、0.35sec/rでの撮影も有利である。再構成も基本はその心拍数に応じたハーフ、セグメント再構成を使用する。しかし、セグメント再構成はどうしても違う心拍の画像を加算するのでボケが起きてしまう。そのため、心拍数65bpm以上でもハーフ再構成で診断可能な画像を提供できるのであればセグメント再構成にこだわる必要はない。ハーフ再構成はベスト、セグメント再構成はベターである。患者様に対して、CTだけでなく最適なモダリティで評価することが誤診を無くす大切な方法となってくる。現在320列CTCAは、冠動脈の形態診断においてとても優れたモダリティであり、検査法である。

2.「当院における頭部CTの撮像方法」
京都府立医科大学附属北部医療センター 豊嶋 章彦氏
平成23年11月に導入したTOSHIBA社製AquilionONEにおいての頭部CT撮像方法を紹介した。当院装置の機能、特徴を紹介しその後、頭部CT撮影時のポジショニング、ガントリ角度の設定を行った。次に従来のConventional scan、Helical scan、今回の装置で新たに撮影可能となったVolume scanの撮像方法、またファントムや臨床データより低コントラスト領域、アーチファクト、被ばく線量の比較を行った。加えて撮影時間、データ量および連続性からの再構成などの点からも比較を行い、総合的にVolume scanは有効であると考えられた。
現在、当院の頭部CT撮影ではVolume scanを主とし、場合により撮影方法を変更している。Volume scan撮影は利点も多いが、制限や欠点も何点かあるためその点も注意しなければならない。
今回、当院における頭部CT撮像方法を紹介させていただきましたが、各施設における装置や撮影方法の特長、また診察や読影に携わる医師などからの画像評価などからも、その状況にあった撮影方法を選ぶべきと考えられる。

3.「造影剤ならびに検査同意書のお話」
第一三共株式会社京都営業所造影剤担当 末光 大介氏
今回は、主に造影剤検査同意書について、講演して頂いた。造影剤検査は、それを実施することにより得られるメリットとリスクを十分検討し、メリットが上回ると判断された場合にのみ行われるべきである。医療事故のすべてが医療過誤によるものではなく、不可抗力により起こりうるものもある。
検査同意書の必要性について、1.患者の検査理解の手助け、2.双方の情報の共有化、3.立証、4.病院側の検査説明の補助、5.記録としての保存等がある。本来は、「説明と同意」が大前提で、依頼医が検査説明書に沿って十分に説明した上で、検査同意をしてもらうものである。しかし実情はどうか・・・プリントアウトされた説明書・同意書を渡し、検査日に記入して持参するよう指示している施設が多いようである。
参考までに(社)日本医学放射線学会医療事故防止委員会のHPに見本となる同意書がある。安全性に関する情報やヨードに関する問診が必要である。それによると、リスク患者へのヨード製剤検査は約6時間前のステロイド投与が必要である。

京都府放射線技師会 | 学術 | 01:40 | comments(0) | - | - |
Comment










08
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--