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第549回研修会報告

 学術委員会 原口 隆志
5月11日に第549回研修会を開催しました。今回はフラットパネル(FPD)の最新情報としてコニカミノルタヘルスケアと富士フイルムメディカルの製品紹介を行っていただきました。

コニカミノルタヘルスケア株式会社 営業本部MS営業部 中村 一起
コニカは「AeroDR」としてFPDを販売していますが、このAeroDRの特徴として、高画質・低被曝の実現、快適なワークフロー、軽量化と堅牢性の両立という点があります。蛍光体であるCslとTFTセンサーの間にあった保護膜をなくし、X線の検出率をアップしています。その代りCslとTFTセンサーをガラス基板ではさみ、強度を上げています。このためDQAは1mRで51%(従来型CRでは22%)を実現しています。AeroDRはワイヤレスで動作しますので、バッテリを内蔵しています。携帯電話等で使われているリチウムイオンバッテリーは電源容量が大きいのですが、発熱による熱暴走、継ぎ足し充電による寿命低下があり、AeroDRにはリチウムイオンキャパシタというバッテリを採用しています。これは熱暴走の危険性や継ぎ足し充電による寿命低下がないので、AeroDRでは内蔵型にし、交換はしなくてもよく、取り外しはできません。その代り電源容量が少ないので、省電力設計を高め、待機状態で16時間の持続を達成しています。電源内臓型なので、カーボン素材で筒形形状のモノコック筐体を採用し、堅牢性を上げました。コーナーにはマグネシウム合金のバンパーでふたをしており、このふたが落下時の衝撃を吸収してくれて、本体へのダメージを和らげてくれ、かつ、ふただけの交換ができます。耐荷重として1点荷重で150kg、全面荷重で300kgをクリアしました。AeroDRは半切サイズで2.9kgと軽量で、さらに新発売のフルサイズのパネルも3.6kgを実現しています。更に4ッ切りサイズも新発売しております。
1枚のAeroDRで複数の撮影室をまたいでのご使用(ローミング)もできるように設計されており、業務効率化にも寄与します。
回診車に搭載できるように開発されたのがAeroDR回診UFユニットです。これはX線管球と連動しなくても、FPDがX線を自動検出し、画像化します。これにより現在使用している回診車にも搭載可能ですし、手術室でも導入がスムーズに行えます。この回診UFと連携して画像を表示・保存するCS-7 Portable(タッチパネル型パソコン)は、無線通信ができ、病棟でRIS/PACSと連携し、撮影した画像を即座に画像サーバーへ転送することも可能です。手術室での残存物確認のとして新たに導入した強調処理を行うと、通常撮影より異物確認が容易に行えます。この回診ユニットがあれば、検診車に搭載しつつ、かつ、老健施設では院内に持ち込んで撮影するという運用も可能です。
また、訪問診察時や災害現場、さらには馬舎等でも活用が可能です。

富士フイルムメディカル株式会社 営業支援グループMS部 島内 真路
富士フイルムメディカルのFPD製品ラインナップとして、直接変換方式採用のBENEOシリーズ、間接変換方式のCALNEOシリーズがあります。本日はCALNEOシリーズをご紹介いたします。立位専用FPDのCALNEO-U、臥位専用FPDのCALNEO-MT、ワイヤレスカセッテ型のCALNEO-Cがございます。すべてのシリーズはCR製品と含めて一つのコンソールで制御が可能です。ワイヤレスカセッテ型のCALNEO-Cは従来カセッテと同サイズですので、既存の撮影台を活用できます。耐荷重として1点荷重で100kg、全面荷重で150kgの耐久性があります。バッテリは交換可能で、3.5時間の待機が可能です。フルサイズ(17×17inch)とA4サイズの製品もございます。すべての製品で、バッテリやバッテリチャージャが共用可能です。
回診製品としてCALNEO-flexがあります。コニカさんと同様で、ワイヤレスPDFカセッテ、コンソール、表示パソコンの3点セットで、画像表示は曝射後2秒と高速です。連続撮影は10秒ほどで可能です。X線自動検出タイプですので、既存の回診車や撮影装置に導入可能です。一般撮影室を含めて一つの制御端末に5枚のPFDが登録可能ですので、高価なパネルの共用ができ、運用コストの削減ができます。
FPDを操作するコンソールがConsole Advanceです。FPDとCRを同時制御が可能で、かつ、RISとしても活用できます。過去画像との整合性も確認できます。高精細モニタも導入すれば、検像も可能です。
富士のFPDの間接変換方式はISS方式を採用しており、これは蛍光体の前面にTFT膜を配置しています。X線により発光した光を後面で受ける(CSS方式)より、光が拡散しにくい前面で受光し、尖鋭度・感受性を上げています。これによりボケにくい画像になります。受光素子であるTFT層をX線が通過して蛍光体層にたどり着くのですが、TFT層によるX線の減弱は数%しかなく、被ばく量への影響はほとんどありません。

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