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両丹秋季研修会報告

 

両丹地区理事 山添三知生

11月17日に、綾部市民病院講堂にて両丹地区秋季研修会を開催しましたので、御報告いたします。

 

1.「緊急被ばく医療セミナーの概要」―放医研でのセミナー受講 伝達講習会―

福知山市民病院 糸井 良仁

緊急被ばく医療とは放射線・原子力の事故と災害によって、被ばく・汚染された者に対する医療をいう。通常の医療対応に加え、どういう放射線による被ばくなのか、被ばく線量はどのくらいなのか、体内や体表面に汚染があるのかという情報に基づき、どういう症状がいつ頃出るのか等を明らかにすることが必要となる。放射線測定や放射性核種分析による線量・放射能測定と計算および血液や染色体検査に基づく被ばく線量評価を行い診断・治療行うのに加え、さらに汚染がある場合は放射線管理が必要となる。このようなことから、医師・看護師・技師など医療関係者と放射線防護、生物・化学、放射線管理といった様々な分野の専門家との協力体制を組まなければならない。体制は3段階に分かれており、初期被ばく医療を行う初期医療施設(スクリーニング、簡単な除染、応急処置、ヨウ素剤投与など)、二次被ばく医療を行う二次医療施設(高度な除染、内部被ばくの検査など)、三次被ばく医療を行う三次医療施設(重症被ばく患者や内部汚染の患者ケアなど)からなる。 今回は、過去に起こった放射線事故を実例にどのような手順で緊急被ばく医療が行われるのか解説した。

 

2.「福島第一原子力発電所事故に対するモニタリングサービスについて」

株式会社千代田テクノル 線量計測事業部 大口 裕之

 福島第一原発事故の被害状況についてだが、原発からの距離が近いことにより影響を受けた地域や、原発から距離はあっても事故後の風向きにより飛散した放射線物質で影響を受けた地域の分布図が紹介された。また、発電所内においても地震・津波によりほとんどのAPD(警報付ポケット線量計)が破損もしくは流出し、残ったAPDを作業員の代表やグループリーダーが付けることで対応した。事故後、緊急作業被ばく線量限度が100mSvから250mSvに引き上げられたが、作業員6名がそれを超えたことが確認された。

 福島周辺のモニタリングサービスについて、千代田テクノル福島営業所に保管されていたGBを定期的に持ち帰り、調査をしている。また、千代田テクノルや近畿大学が一般個人向け線量計の貸出し事業を始めている。子どもから大人まで対象となり、このような活動が拡がっていくことを期待する。

最後にAPDの苦情や意見について、市販されている安価な線量計やスマートフォン等のアプリの線量計は品質、測定結果に問題ありと思われる。

京都府放射線技師会 | 両丹地区 | 02:14 | comments(0) | - | - |
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